2期目を終えて──出会いに支えられた一年と3期目の投資

株式会社Toolchainは本日、2期目の最終日を迎えました。多くの出会いに支えられた一年の振り返りと、生成AIが急速に進む一方で現場に感じた温度差、そして3期目に向けた投資についてお伝えします。

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カテゴリ
経営

株式会社Toolchainは本日、2期目の最終日を迎えました。

創業から丸2年。明日からは3期目が始まります。あらためて振り返ってみると、この一年は「人に恵まれた一年だった」という言葉に尽きます。支えてくださったすべての皆様に、まずは心より御礼申し上げます。

この一年を振り返って思うこと

一年を振り返ってまず浮かんでくるのは、この一年でお会いした方々の顔です。

ありがたいことに、2期目は事業としても1期目を上回る一年になりました。ただ、それ以上に実感があるのは、関わってくださる方が確実に増えたということです。

1期目は、正直に言えば目の前の案件に食らいついていくだけで精一杯でした。2期目は、そこから少しずつ輪が広がり、ご紹介をいただいたり、以前お会いした方から数か月越しにご相談をいただいたりする機会が増えました。

一度きりのお付き合いではなく、「また相談してみよう」と思っていただけたこと。これが、2期目にいただいた一番大きな財産だったと思っています。

そういう瞬間に、この仕事をしていてよかったと素直に思います。

現場に出て、話を聞いた一年

2期目は、とにかく人に会いに行くことを意識した一年でした。

イベントや勉強会にも足を運びました。Platform Engineering Kaigi 2025、プロセスマイニングカンファレンス2026、スタートアップ・ワールドカップ2026(東京)など、業種も規模も異なる場に顔を出し、そのたびに新しい視点をいただきました。

そこで交わした会話が、後日まったく別のお客様のご相談を考えるときのヒントになる、ということが何度もありました。技術の話をしているようで、実は経営や組織の話をしている──そんな場面が多かったのも印象的です。

また、埼玉県DXパートナーとしての活動を通じて、地域の企業の皆様と接する機会もいただきました。ありがたいことに、実名でご紹介できる導入事例も少しずつ増えてきています。

ブログでの発信も、細々とではありますが続けてきました。この一年で公開した記事は20本。DX格差の広がりについて、要件定義の難しさについて、生成AIの限界について──書いていることはバラバラのようでいて、根っこはいつも「現場で実際に困っていること」でした。

自社サイトもWordPressからAstro + Cloudflareへ移行し、運用の身軽さと表示速度を手に入れました。自分たちが人に勧める構成を、まず自分たちで使ってみる。この姿勢は3期目も変えずにいきたいと思っています。

生成AIの一年と、現場で感じた温度差

この一年を語るうえで、生成AIの進化は避けて通れません。

弊社自身、開発の進め方が大きく変わりました。特にAIエージェントを使った開発では、これまで数日かかっていた作業が数時間で形になることも珍しくありません。生産性という意味では、確かな手応えがあります。

ただ、お客様の現場を回っていると、まったく違う景色が広がっています。

エンジニアリングを本業としない企業の多くは、正直なところ混乱しているように見えました。「AIで何ができるのか」「うちは何から手をつければいいのか」。情報だけが洪水のように流れてきて、判断の基準を持てないまま焦りだけが募っていく。そうしたご相談を、何度もいただきました。

そしてもう一つ。AI以前に、何も変わっていない現場も、まだたくさんあります。紙とExcelで日々が回っていて、そもそもデータが残っていない。ここに「AIを導入しましょう」と持ちかけても、話が噛み合いません。

技術が進化する速さと、現場が変われる速さは、まったく別のものです。この一年、多くの現場を見てきて、その差はむしろ広がっているように感じています。

だからこそ、弊社の役割は「最新の技術を売ること」ではないと考えています。目の前の現場にとって、今、本当に必要なものは何なのか。それを一緒に見極めることのほうが、はるかに価値があるはずです。

3期目は、投資の年にします

そして明日から始まる3期目。ここは、はっきりと「投資の年」にしたいと考えています。

2期目までは、いただいたご縁に対して一つひとつ丁寧にお応えすることを最優先にしてきました。それ自体は間違っていなかったと思っていますが、一方で「本当はお役に立てたはずなのに、こちらの体制が追いつかずお声がけできなかった」場面があったことも事実です。

そこで3期目は、次の3点に踏み込んでいきます。

営業範囲を広げます。 これまでは埼玉・東京を中心に活動してきましたが、地域や業種の枠をもう少し広げ、より多くの企業の皆様とお話しできる体制をつくります。

体制と技術基盤に投資します。 人材面・設備面ともに、これまでより積極的な投資を行います。あわせて、お客様に提案する前に自社で技術を検証しきる時間も、きちんと確保していきます。

弊社の技術を、より多くの企業へ届けます。 OSSの活用やクラウドの適切な選定、内製化の支援。この2年で蓄えてきた知見は、まだ届けきれていない企業がたくさんあるはずです。「困っているけれど、誰に相談すればいいか分からない」という状態を、一社でも減らしたいと考えています。

最後に

2期目は、多くの方に助けていただいた一年でした。

お仕事をご依頼くださったお客様、ご紹介やご縁をつないでくださった皆様、イベントで声をかけてくださった皆様、そしてブログを読んでくださっている皆様。本当にありがとうございました。

3期目も、変わらず「まず話を聞くこと」から始めます。そのうえで、これまでより一歩踏み込んで、より広く、より多くの企業のお役に立てるよう努めてまいります。

事業の課題が一見エンジニアリングと関係なさそうに思えても、意外なところでお手伝いできることがあるかもしれません。どうぞお気軽にご相談いただければ幸いです。

引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

株式会社Toolchain 代表取締役 藤本 晃輔

藤本 晃輔代表取締役

Goldman Sachs・NTTデータ・NTT研究所で大規模な基盤を支えたのち、2024年に株式会社Toolchainを創業。中小企業のDXを、業務分析から内製化まで支援しています。

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